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クラシックギターのプロを目指す演奏家にとって登竜門と言えるスペインギター音楽コンクール。毎年10月に開催されていますが、今年は特別な記念のコンクールとなっています。一体なにが特別なのでしょうか?気になりますよね。
そこで今回は、スペインギター音楽コンクールの概要と、2023年開催の第41回大会の日程、課題曲などの詳細について詳しくご紹介します。
アメリカにて広く音楽を学び、2006年にはワシントン、ケネディ・センターにて米国でのリサイタルを果たしました。2003年にアルバム『シャコンヌ』を発表して以来、様々な形態のアルバムをリリース。国内外のオーケストラとの共演、姉の村治佳織とのデュオコンサート、TV音楽番組出演など留まることを知らない活躍ぶりです。
5歳からギターを学び、全国学生ギターコンクール小学生低学年の部で1位に輝くなど早くから才能を発揮していました。1996年にはギターのコンクールでは世界最高水準と言われる東京国際ギターコンクール第39回大会で優勝。その後はコンスタントにCDをリリース、クラシックの分野にとどまらず様々な音楽ジャンルで活躍しています。
ほかにも第25回山陰ギターコンクールプロフェッショナル部門第1位、第8回イーストエンド国際ギターコンクール第1位、第10回J.S.バッハ国際ギターコンクール第2位を受賞するなど輝かしい経歴と実力の持ち主。2020年にはデビュー・ミニアルバム『アンダルーサ』を発表しました。
スペインギター音楽コンクールとは?
スペインギター音楽コンクールとは「日本に於けるスペインギター音楽の普及と向上を目指すと共に、優秀な新人ギタリストを見い出して、世に送り出すこと」を目的に日本・スペインギター協会が主催する音楽コンクールです。1983年に第1回が開催されて以降、毎年10月に開催され続けています。 本選で入賞すると、賞金のほかスペイン講習会参加費用やギター関連グッズが授与されたり、スペイン大使館主催コンサートへの出演が推薦されるなど様々な特典が与えられます。 とくに今年の大会は特別です。通常は一次予選→二次予選→本選の流れで入賞者が決まりますが、2023年は日本スペインギター協会創立50周年記念としてグランドファイナルまで開催されます。グランドファイナルの課題曲は、かの有名なロドリゴ作曲の「アランフェス協奏曲」全3楽章。なんとオーケストラと協演するというめったにない機会が設けられています。 今回は例年以上にかなりのハイレベルなコンクールになりそうです!過去の主な入賞者
1998年第16回大会第1位|村治奏一
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1995年第13回大会第1位|木村大
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2019年第37回大会第1位|横村福音
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2022年 第40回
第1位:山本采和 第2位:深澤太一 第3位:押山一路2021年 第39回
第1位:小林龍和(東京) 第2位:福山日陽(愛知) 第3位:深澤太一(静岡)YouTube
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2020年 第38回
第1位:大谷恵理架(東京) 第2位:大塚勇馬(福岡) 第3位:渡邉華(東京)YouTube
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2023年第41回スペインギター音楽コンクールの流れと審査部門
ここからは、コンクールの流れと審査部門についてご紹介いたします。大会の流れ
第41回スペインギター音楽コンクールは、まず音源審査による第1次予選が行われます。合格者は第2次予選に進み、さらに本選進出者は本選へと進みます。 そこからグランドファイナルに進出した演奏者は課題曲の「アランフェス協奏曲」全楽章をオーケストラと共に演奏。優勝者が決まるという流れです。第41回スペインギター音楽コンクールの日程と会場
第2次予選・本選
※第1次予選は音源審査のみとなります。
フェーズ |
日時 |
会場 |
第2次予選 |
2023年10月14日(土) 午前11時~ |
ミレニアムホール(東京都台東区生涯教育センター2F) |
本選 |
2023年10月14日(土) 17時~(予定) |
グランドファイナル
日時:2023年10月15日(日)15時~(予定) 会場:ミレニアムホール(東京都台東区生涯教育センター2F)第41回スペインギター音楽コンクールの課題曲
第41回大会の課題曲は以下の通りです。
フェーズ |
課題曲 |
第1次予選(音源審査) |
ラグリマ(F.タレガ)〜第1集 No.12 |
第2次予選 |
スペイン風セレナータ(J.マラッツ〜F.タレガ編)〜第1集 No.45 |
本選 |
自由曲のみとする。 自由曲は、スペイン人作曲家の作品10分以上~15分以内の独奏曲(複数曲可、但し途中の調弦時間も含む) |
グランドファイナル |
アランフェス協奏曲(全楽章) ※N響をはじめ主要オーケストラメンバーによる創立50周年祝祭室内管弦オーケストラ版 |